今年のル・マンに出てくる車はかなりおもしろそうだ。
特に興味のある、日産GT-R LM NISMOの特集がAutoSportsで組まれていたので、久々に雑誌を買う。Webには載らない掘り下げ記事があるところに専門誌の価値があると思う。
GT-R LM NISMOのおもしろいところは、FF(Front-engine Front-drive)のレーシングカーというところだ(リヤタイヤはハイブリッドアシストで多少は仕事をするらしい。)。小排気量や、ワンメークレースではFFのレーシングカーもあるが、ルマンのようなほぼ無差別級のレースでFFというのは、初めてだと思う。
ルマンに出てくる車のおもしろいとこは、エンジンや、駆動形式に様々な形態を認める多様性だと思う。
真逆なのがフォーミュラーカーの頂点F1は規格がガチガチで、重箱の隅をつつくようなところで競っており、年々つまらなくなっているのと対照的に思える。
このような様々な解釈を生む余地を残しているところに、ACO(Automobile Club de L'ouest /ルマンの主催者)のしたたかさと柔軟性を感じる(この柔軟性を生むために必要な、方式の違い吸収する規格作りは相当しんどい作業だと思う。)。
その苦労をしつつも間口を広げる努力をしているのは、過去何度かレース存亡の危機に立たされた教訓かもしれない。
この車は、そのうち日産グローバル本社にも展示されるだろうから、是非見に行こうと思う。
OM-D E-M1 +ZD17mm/2.8

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