■ 栗田宏一 x 須田悦弘 展
■ 2021.1.31まで
■ #山梨県立美術館
■ #栗田宏一
丹念な調査と広い蒐集の結果は地質学者の仕事のようである。
展示空間と作家の提示方法により、アートに変化している。
土の多彩な色に魅了される展示だった。
東京大学総合博物館のよう。
近付いて観察すると、情報の面的広さと、配色の美しさに感動する。
現代アートのエッセンスを集めて展示だと思う。
素材の羅列と思われるが、最初に物量に圧倒される。
地道な蒐集をベースに展開される。
「全国の土を集めた」と解説にあったが、それを成すために時間と労力を考えると
蓄積した素材そのものがアートになる。
その提示方法がすぐれているからこそ、アートになり得る。
誰でもできることを、自分にしかできないことに昇華しているのが、アーティストだと思う。
<散文なのでまとまりなし>


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